市立青梅総合医療センターの看護局教育目標は「看護の専門性を追求するため自己教育力を身につけ『学び続ける看護師』を育成できる」です。
学生さんの学習は、看護師になるため、また国家試験に合格するための「与えられる学習」を主に進めていただいていると思いますが、
看護師になってからの学習は、なりたい看護師に向け「自らつかむ学び」が主となります。
当院にはラダーレベルに応じた教育プログラムがあります。
新人看護師だけでなく2年目以降の看護師も、なりたい看護師に向けた教育プログラムを自身で描くことができます。
院内教育・研修は、看護師の臨床実践能力を段階的に表現した「クリニカルラダー」レベルⅠ~Ⅴの到達目標に沿って企画しています。クリニカルラダーレベルごとの研修は、看護実践・役割・安全・研究の視点で、対象のスキル、ニーズに合わせ研修プログラムを立案しています。看護研究は各部署で取り組んでおり、東京家政大学講師による講義と個別指導での支援を受け毎年発表会を実施しています。リーダー職員養成研修会として、医師も含めた多職種で「M-S-Tメソットマネジメントスキルワークショップ」に参加し、相互理解とチーム力の醸成を図っています。
リアリティショックが軽減できるような研修計画を企画しています。プリセプター制度のもと自己学習を行い、病棟全体でサポートできるように支援しています。初期研修が終了した後も定期的に研修があり、段階的に学習できるようなプログラムとなっています。毎月1回の集合研修では、知識技術の習得の他に、新人看護師同士が課題や悩みを共有し、お互いの成長を認め合う場となっています
感染管理認定看護師による感染対策研修では、実際にPPE着脱や手指消毒の技術を学びます。現場ですぐ活用する手技であるため、習得するまで何度も繰り返し練習をします。状況に応じた対策を自身で選択できるよう、考える力を養います。
配属になる前に研修で学んだ知識と技術を経験します。1回目は他病棟、2回目は配属された病棟での研修です。プリセプターとともに実際の病棟で看護技術を体験することにより、病棟の雰囲気も知ることができ不安の軽減を図ることもできています。研修後はプリセプターを交えて振り返りをすることで課題を共有し、実践で役立つ研修となっています。